気密を考える 1
今日はまた、日経アーキテクチャーの連載のお話を書きたいと思います。
前真之さんという工学博士の方の書いたコラムですが、ほんとによくぞ書いてくれたという話です。
今回は気密の話。
エコハウスだとか、長期優良住宅とか言いながら、気密のことが理解されていないというか、なおざりになっていることに、とても危機感を感じているところですが、大事なことがしっかり書かれていました。
まず、冬の話になってしまうんですが、暖房で温められた空気というのは、熱気球を飛ばすくらいの威力を持っているということ。
これを家で考えると、温められた空気はどんどん上昇気流を起こして、建物上部に上がっていくのですが、隙間だらけの家は、屋根や壁から我先にとどんどん抜けて行ってしまうというのです。
それだけならいいのですが、抜けて行った分、外の冷たい(=重い)空気が床とか低いところから容赦なく入ってくることになるといいます。
つまり、暖房すれば暖房するほど、低い位置にある居住空間が、逆に寒くなってしまうという現象が起こりえるという話です。
ファンヒーターとか、軽い高温の温風を吹き出すものは特にこうした悪影響が出やすいとのこと。
これは、わかりやすい説明だと感心しました。だからこそ、気密をとることが大事ということが言えるんですね。
これが問題の一つで、続きはまた明日書かせていただきますね。