太陽光発電の保守について
今日は福井県太陽光発電普及協議会の設立総会と技術講習会というのがあり行ってきました。
特定非営利活動法人「エコプランふくい」の呼びかけに応じたものですが、福井県からも事業委託を受けているものですね。
県のほうも、福井に現在19万6千戸ある住宅の中、現在約2%にあたる4,465戸に太陽光が載っているとのこと。
これを4%に引き上げることを今後の課題にしているそうです。その普及に貢献するための会ですね。
今回、技術講習会というのがありまして、つくばにある太陽光発電工学研究センターというところに所属する加藤和彦さんという方の話が聞けました。
テーマは「太陽光発電システムの不具合の実態と保守点検の必要性」という内容。
実際に現状の太陽光発電の設置と運用状況を、この方自らボランティアのように屋根に登って調査を続けて、現況を調べての話ですから、裏付けがあります。
なるほどと思う話ばかりで、とても感心して聞かせていただきました。
考えなくてはならないのは、国がHPでメンテナンスフリーだとうたっていて、補助金にしろ設置するところまでは面倒をみるけれど、その後のことは一切関知しないということ。
実際にはメンテナンスの責任を負うのはお施主様になるという話ですね。
言ってみれば当たり前のことなのかもしれませんが、やはり太陽光を載せるということで、お施主様も施工させていただく側としても、それ相応の覚悟は必要ということです。
けして普及を妨げる話ではなく、前向きにとらえて、ぜひ故障ということもあると向き合って使っていただきたいということですね。
メーカーのモジュールの出力保障というのがありますが、あれは実際に単体でしかも屋根に乗った状態で測定することは不可能に近いこと。
光の強さがどれだけで、温度がどれだけでというような条件で測ったものに条件を合わせるなら、取り外して検査工場にでも持っていかないとできない・・・。
ですので、まずは毎月でいいので、出力を記録しておいてほしいとのこと。
毎年の記録を見て、出力の落ち具合が激しいようなら、メーカーに見てもらうのがよいと思います。
まずは、ほったらかしにしないで、関心を持って見ていきましょう。
長く付き合っていくものですから、大事にしたいですね。