気持ちいい建築
またTV番組の話で恐縮ですが、昨晩のNHKで「プロフェッショナル」という番組を見ました。建築家の手塚貴晴さんと手塚由比さんご夫婦が出ていたものです。
このお二人が作る住宅や幼稚園など、見ていてとっても気持ちがいいんですね。すごく人間的なんです。
かっこよくするために、なんだか奇をてらって作られた建築家の建物は、正直好きにはなれません。やはり住む人が気持ちいいと感じられる家でないと、そこに過ごす意味がないですね。
プランを作るときに、住んでいる人がどんな風に帰ってきて、そこにどんな風景が見えてくるか・・・。
機能的なことをまとめるのは当たり前で、それにプラスアルファで気持ち良さをご提案できるかどうか・・・。家造りってこの辺が大事なところですよね。
話は変わって、国の家造りの指針はどうか・・・。ゼロ・エネルギー住宅を推進するという意味で、アクティブな要素である再生エネルギーなどの設備システムをつけることに補助金を出すとか。
正直言って、心ときめくものでもなんでもないです。原発の問題とかで、電力の問題をすり替えているものだと思いますが、設備的なものはまたいつか壊れるものでもありますし、永久的なものではありませんよ。今、余計にお金をかけさせて、その面倒は結局国民自身がみていかないといけないものです。
むしろ、パッシブな部分である、住宅そのものの性能を上げることに特化したほうがまだましな気がしますね。しかし、断熱・気密・換気の考え方は、国の基準はいまだ幼稚なままでありますが・・・。
とにかく、国のやることは人間味がないですね。魅力がない。節電を唱えるにも、もっと人の心に訴えるものがあれば、皆で協力し合えるのではないかと考えますね。
やはり、なにごとも気持ちよくなくては、続かないことと思います。