多摩美術大学 図書館
今日は、午前中パナソニックリビングフェアにお客様と仕様確認打合せに。午後は施工図を書いてから現場で墨出し作業でした。
外で作業していても、梅雨も上がったような夏のお天気に感じましたね。
昨日は、オープンキャンパスから帰る新幹線を、予約を変更して早く帰ったのですが、それが幸いでした。今日のニュースを見ると、夕方から豪雨で乗る予定の新幹線あたりがストップしてたみたいで・・・・。助かりました。
さて、昨日紹介した、多摩美術大学の図書館をご紹介します。非常に優れた技術で造られた建物で、見学者も絶えないとか。
まず、外壁面ですが、曲面ですよね。この曲面にアーチの窓。これもみんな大きさが違う。
しかも壁にピタッとガラスが貼りついていて・・・。つまりガラスも曲がっているわけです。
内部は、柱というよりアーチの壁が、建物を支えています。
普通なら90度に構成しますが、さまざまな角度にアーチがかかっています。
写真ではわかりませんが、ここの床、土地の傾斜に合わせて坂になっています。建物なのに床が水平じゃないんですよ。でもこれも実際にはぜんぜん違和感を感じさせないもの。
外の通りの坂道と同じ流れで、出入口が二つあって、段差もなく、自然に通り抜けができるような設計になっています。オープンスペースがとても生きた設計です。
床に傾斜があるので、椅子も起き上がりこぼしみたいになっています。床の設置面で動くんですが、座ると以外に安定する椅子です。他にも球状のクッションの椅子もあったのですが、これもこの傾斜をカバーするデザインでした。
階段も、曲がっていて、支えが柱1本で浮いているように見える。
2階の読書室。普段は撮っちゃいけないみたいなんですが、聞いたらいいってことで。お邪魔しました・・・。
スチールの本棚。間仕切りであり、オブジェみたいでいいですね。
本棚も曲がっています。こういった備品関係は、こちらの大学の環境デザイン科の客員教授である、藤江和子氏のデザインだそうです。
優れた技術と、機能性と、快適性と・・・、押しつけがましくなく、けれど心地よい刺激を与えてくれる、とてもいい建築でした。