恩師を思い出して
福井デザイン住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、午前中はあれこれ発注や現場段取り、こまぎれ仕事を片付けて、午後からはプラン作成を行いました。やはり、プランを作る際は集中をしたいところです。
さて毎月、福井県建築士会から「フォーラムかわらばん」というのが届くのですが、私が設計士になれた恩師の先生が載っておりました。
ちょっと紙面の切り抜きを載せさせていただきました。
福井でも2番目に古い設計事務所で、伊藤設計事務所という会社の所長さんでした。
この方とは、実は生前に2回しかお会いしておりません。
しかし、強烈に印象に残っていて、今でも私の師匠であると自負しております。
もう、体はお悪かったのですが、1回目にお会いしたのは、就職の面接でお会いした時。
その際に、大学時代に作った作品を持って行って見ていただきました。
所長先生は、青二才の私に、本当に紳士的に接していただき、「あなたのセンスを認めます。」と言ってくださったのを忘れません。
2回目にお会いしたのは、夏休みに研修がてら働きに行った際ですが、大野からわざわざ見に来ていただきまして、ほんの少し会話をしただけなのですが、そのお人柄に心を打たれた覚えがあります。
その後まもなく、所長先生は他界されまして、お葬式にも出させていただきました。
いただいた言葉にもう一つありまして、「あなたを10年で一人前にしてあげます。」という一言。
嬉しいのが半分と、責任感を感じたのが半分です。あぁ10年で独り立ちしないといけないんだなという覚悟を教えられたんですね。
設計事務所時代は、辛いことのほうが多かったかもしれませんが、下積みってそういうものだと思います。それだから今がある。
本当に、就職というターニングポイントで、素晴らしい方に出会ったことが、心底から感謝すべきことだったと思い返すところです。