VAGUE KOBE その2
住宅設計 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、昨日の続きで、「VAGUE KOBE」さんの写真です。
ギャラリーの開口部ですが、こういう扉や扉の枠の無い開口部が、いかに素敵かと考えさせられます。
右側に、小ぶりな絵が飾られていますが、ちゃんと照明が当たっていますね。
驚いたのは、普通ギャラリーというと、天井にスライドコンセントがあって、スポットがたくさん付いて、それで照明を当てる感じだと思いますが、このギャラリーの天井にはスポットライトが無いんです。
天井には、目立たなくするためフレームを天井同色に塗ったツインのダウンライトが、きちんと並べられていて、それだけで処理しているのに驚きました。よく見ると同じデザインでもウォールウォッシャータイプのものも有り、ちゃんと絵の方に斜めに向けて光が当たるようにしていました。
モノの配置が、計算づくでないと、こういう照明計画は出来ないだろうなと感心したものです。
こちら、ペントハウスも見せていただきました。
ここは、特に解体した跡をしっかり残した空間になっていまして、まだこれから手を加える予定もあるとかおっしゃっていましたが、このままでも、とても良い雰囲気を出していました。
展示の仕方も、この部屋に小さな椅子と、絵が一つ飾ってあるだけです。とても潔いですね。
運営されているデザイナーの柳原照弘さんという方を、まだなにも知らないのですが、ギャラリーで展示されている作品だけでなく、その空間自体をちゃんと生かすことを考えられている方なのだと思いました。
美術館・博物館でも時々感じることですが、ややもすると、建物をただの場所のように扱われていて、見っともない張り紙やポスターをベタベタ貼っているのを見て、運営側のセンスの無さにがっかりするものです。
なので、このギャラリーの空間に居ると、心が洗われるような気持になりました。
廊下にある小さな小部屋の中にも、こんな風に絵が飾られています。
美術家の「堀尾貞治」さんという方の作品でした。
本当に素敵なギャラリーでした。ぜひこの空間を体験されてはと思いました。