換気システムのお話し
福井 高気密高断熱 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、施工図の作成と現場打合せ。経理の仕事と発注作業を行いました。
こちらは、松本の現場の第3種換気システム本体になります。
最近は、第1種換気システムを使用するハウスメーカーや工務店が多いように思いますが、はたしてメンテナンスをどう考えて薦めているのか、心配になります。
機械ものは、いつかは壊れる日がくると考えなくてはいけません。必ず交換ができるようなものでなくては、いけないと私は考えます。
家は20年・30年と当たり前に住み続けることになるものですが、やはりその頃には換気システムの寿命も必ずくると考えます。
第1種換気システムは、かなり大きいものが多く見受けられますし、床下に設置するタイプもありますが、はたしてその機械が同じ形状でいつまでも交換できるものなのか。メーカーが作っているか、残っているかも分かりません。
名前は出しませんが、これまで大手の住宅設備メーカーの商品でも、製造中止になってメンテナンスも交換も不可能というものもありました。
そうなったら、換気システムの無い家になってしまいますね。
住宅設備というのは、必ず寿命があることをまず知らせる必要があると思います。
もう一点、第一種換気システムは、新鮮空気もダクトを通して室内に送ることが問題になります。
ダクトの中は、必ず汚れてくるものです。掃除も出来ない配管を通して、新鮮空気を取り入れるというのは、正直お勧めできない点です。
第3種換気システムは、汚れた空気を吐き出すだけなので、ダクトの汚れをことさら心配することはありません。
新鮮空気は外壁厚みだけの新鮮空気取り入れ口から入れますので、フィルターと共にメンテナンスが容易で、いつまでもきれいに保つことが出来ます。
家は、どんなに進化しても、設備に関してはシンプルな構成が一番です。単に性能値を高く見られたいがために機械に頼るのは良くないことだと思います。
永く本来の性能を保って、住い続けられる家づくりをお勧めしたいですね。