内と外の間、家具と部屋の間 紹介
今日は、午前中増築工事のお客様宅訪問打合せ。午後は事務所で設計作業の後、15時からお客様来社打合せでした。2件とも密なお打合せが出来ました。
さて、今日の写真です。
こちらは、TOTOとYKK-apと建築家の五十嵐淳氏と家具デザイナーの藤森泰司氏のコラボ作品です。
入口を入るとカーテンのエントランスですが、そこを抜けるとそれぞれの用途の部屋に入る窓が配置されています。
模型を見るとこんな感じの建物です。
こちらは、中に入ることが出来ませんでしたが、お風呂のスペースですね。
内風呂と半屋外のお風呂があります。
外から見るとこんな感じです。
こちらは、洗面のスペース。
それと、トイレです。TOTOさんの商品ですね。
トイレの奥に書斎スペース。なかなか落ち着いた場所になっています。
向こうにキッチンがあって、こちらにお茶を出してくれそうな丸いカウンターの窓ですが、どうやって向こうに行くのかな?
外から見たダイニングキッチンスペース。手前が半屋外で、ここでもお茶出来そうですね。
天井は低そうですが、座るといい感じになると思います。
YKKさんのブースなのにサッシが無いなと思いますが、窓がテーマになっていて、窓の枠の奥行の中に機能を持たせたという発想のようです。
丸いキッチンと床がそのままベンチになったようなデザイン。でもやっぱりどこから入るのかわかりません。
丸いレンジフードがかわいらしいですね。
こちらは、奥に入っていくとベッドルームのようです。通路から段差が出来ているので、そのままそこが寝る高さになるようです。
くつろぐ、の間といって、壁とソファーが一体化していますね。家具と建築の融合を形にしたみたいです。
ウッドデッキも、背もたれもデッキが斜めに張られていて、座ってくつろぐためのものになっています。
外から見るとこんな感じ。屋根もあるし、開放具合もちょうどいいかもしれません。
ちょっと極端な建物でしたが、アイデアの中には真似したいものもあって勉強になりました。
木目の家 紹介
今日は、朝一リフォーム解体の現場指示打合せ。その後、古いお客様からお電話をいただきメンテナンスの依頼で三国まで。懐かしかったですね。
その後日中は、設計作業に没頭し、夕方また解体現場の状況確認と打合せを行いました。
さて、今日の写真です。
木の角材が転がしてあるような建物です。人が小人になったみたいですね。
年輪が、きれいに横のほうまで再現されていますね。
段々になった箇所も年輪がきちんと再現されていて憎いですね。上にも上がってみたくなりました。
実によく出来た印刷ですが、こちら凸版印刷さんと日本デザインセンター原デザイン研究所のコラボ作品です。原研哉さんは、今回のイベントの製作・進行の方ですね。
内部も面白い。天井にも階段のデザインがあって、不思議な感じです。
凸凹のあるものも、全て印刷と言いますから驚きです。
ガラスフィルムがセンサーによって白から透明になって、中のこのオブジェが見えたりします。
壁にも文字が浮き出てきたりします。電気が入らないとわかりません。
歩いているとセンサーが働いて、矢印が浮き上がります。とにかくセンサー自体もどこにあるかわからない。フィルムの中に隠されているんですね。
美しくて、丈夫であればいいと思いましたが、さらにセンサーの活用や透過するフィルムなど、
建築材料として今後ますます活用を期待したいものでした。
市松の水辺 紹介
今日は、朝一リフォームの現場の解体工事が始まったので、現場指示と作業。10時から別のリフォーム現場で基礎屋さんと打合せ。その後また解体工事現場で養生作業。
午後は、リフォーム現場のキッチンの打合せ。その後花堂の現場で塗装とコーキング作業。夕方また解体現場の確認作業でした。
さて、今日の写真です。
こちらのブースだけ木の格子で覆われております。
決まった寸法の板をずらしてピッチを変えて組み合わせています。
上部につなぎが入っていますね。無いほうがいいかと思うのですが、たぶん木が反って暴れるからでしょうね。
中は市松にデザインされた家ではなくて水辺だそうです。
足湯ではないのですが、暑い夏ですから水が張ってあるだけですね。
すべて木を木端立てにして、組んであります。芝もきれいに植えられてますね。
こちらは、住友林業と建築家の隈研吾氏のコラボ。それにプラス西畠清順さん。プラントハンターと呼ばれる方ですが、樹木を提供されています。
1本1本、とても凝った2色の楓の樹なんですが、ちょっと数が多すぎじゃないかなと・・・残念な気がしました。
木のロッカーのデザインがいいですね。裏表で使えるようになっています。
こちらは、ゴミ箱と、それに掃除道具がかけてありました。こんなのを見ると日曜大工で作りたくなりました。
コンセプトは、「都市のどこにでも庭を創出できる。」ということだそうです。
凝縮と解放の家 紹介2
今日は、午前中リフォームの現場確認の後、花堂の現場でコーキングや塗装作業。午後は、設計作業と見積作業を行いました。
さて、今日の写真です。
こちら、水廻りを一つの箱に凝縮したユニットで、タイトルが「ライフコア」だとか。うちの名前じゃんと思いながら、興味深く見させていただきました。
トイレの奥にある穴は、照明を兼ねた手洗い器。
手を入れるとセンサーで水が出たり乾かせたり、下が斜め奥に傾斜していて、水を落とせる仕組みのようです。
洗面カウンターですね。間接照明が入ってスッキリしたデザイン。
左手に洗濯機が組み込まれていました。
反対側は、キッチンになっています。IHは1口ですが、フードも組み込まれていました。
こちらは、お風呂ですね。壁から倒して出てきます。左手のスリットから滝のようにお湯が出るそうです。
シャワーとかはこちらに納まっています。でも水はねとか大丈夫かな・・・。
と思ったら、ガラス戸が出てきて、閉じれるようです。
お風呂を起こして、仕舞うとこんな感じに壁に納まります。
お風呂の天井部分ですが、このパンチングの穴から透けて見えるように、配管関係が全て上を通って外に排出するという考え。
なので、間取り上自由に、このコアの位置を配置できると言う発想ですね。
配管の外は、こんな緑の空間に、設備関係の物を隠しておくようです。
外から見るとこんな感じ。室外機などが、無骨に外に露出しているよりいいですね。
こちら寝室のベッドも壁に収納出来るタイプ。横のサイドテーブルの感じがいいですね。
ベッドも設計させていただけたら、こんなのを作りたいですね。
こちらも紙パイプを使ったデザイン。バランスがいいと思います。
発想の面白さまり、総じて見ごたえのある建物でしたね。
凝縮と解放の家 紹介1
今日は午前中リフォーム現場養生作業。午後は花堂の現場で作業でした。
さて、今日の写真です。
こちらは、LIXILと建築家の坂茂氏のコラボ作品です。とても特徴の多い建物なので、2回に分けてご紹介します。
こちらポーチ部分の屋根が広く水平に突き出ています。
床もセメント板を敷き詰めて水平ですね。
右手にエントランスがあって、左側の板張り壁の部分。ここが実は部屋ごと外にスライドして引き出せるんだそうです。内部を広く使いたいときのためだそうです。
エントランスのドアは、取っ手が無いですね。
内側は板の一部が押されるとロックが外れる仕組み。
外側もスリットの中に、レバーが隠れていて、ロックを外すようになっています。
これは実際に商品化されると面白いですね。
エントランスに入ると間仕切り壁に、板氏が設計でよく使われる紙パイプを使った壁が見られました。
実際に見ると、思っていたより丈夫そうです。
端部の納まりも手が込んでますね。これを作ってと言われると大変ですが。
一見、集成梁の構造かと思いきや、紙のハニカムボードを合板で挟み込んで作った構造材です。
軽さと強さを兼ね備えたものですね。
エントランス横の寝室スペースです。ここが外に引き出せるとか。
寝室の上はロフトスペースでしょうか。はしごとかは用意されていませんでしたが。
見学していたら、窓が開き始めました。
水平まで上がり切りました。
外に出て写すとこんな感じです。
大開口の右側は、スライドして回転して側面に納まるようです。
LIXILさん、こういうの実用化するんでしょうか気になります。
この建物の屋根と外壁は、テント生地で出来ています。張替も出来ます。
板氏は、仮設住宅で活躍された方なので、構造を軽くすることや工期を短くする工夫、さらにローコストなど、発想に思いやりがある方だと思います。
明日は、内部の設備のご紹介をします。
賃貸空間タワー 紹介
今日は、午前中業者さん来社打合せのほか設計作業。午後は現場作業とリフォーム現場打合せと養生作業でした。
さて、今日の写真です。
積み木の様な建物がそびえ立っておりますが、こちらは賃貸住宅の大東建託と建築家の藤本壮介さんのコラボ作品です。
賃貸住宅というと、専有面積をなるべく多く取って、共有部分は通路のみという構成が当たり前になっていますが、こちらは、あえてプライベート空間を最小にして、共有部分を広々と快適にしようという発想です。
個室はこんな感じでシンプルですね。
外部の共有空間に、あちこち座ってくつろいだりおしゃべりする場所があります。
ここは、鉢植えを置くスペース。お年寄りと若者や、単身者に若夫婦と、幅広い世代の人々が集い住まうというコンセプトで、こちらがご年配の方に管理していただくイメージです。
お風呂も共有で、広くてゆったりと使えます。
お風呂の窓も大きくて気持ちがいい。
建物の見え方も、いろんなアングルから見て楽しいですね。
全部、針葉樹合板で作っているようなのですが、外部の階段を見ると、滑り止めのコーティングがしてあるようです。
全部は見れないのですが、あの高いところはどうやって行くのかなと・・・。
こちらにも座れるスペースがありますね。
こちらはゲストルームがあるという設定。
右側の棟は、ホームシアターがあるのだとか。
ここは、ライブラリー。居住者が本を持ち寄って共有しようという設定です。
トップライトがあって、とても明るいですね。
専用で使いたくなる感じです。
窓から見える景色も、対面の棟が見えて面白い。
ダイコーさんのカラフルな照明が似合います。
キッチンは大きなダイニングに、シンクとIHヒーターが付いています。
冷蔵庫が3台ありますね。これらも共有して使うイメージなんでしょうね。
シンクはテーブルの高さに合わせてあるので低いですから、座って使うんでしょうね。
楽しいアトラクションの様な建物でした。
遊動の家 紹介
今日は、朝一現場打合せ。その後お客様宅メンテナンス。午後はリフォーム現場の養生作業。その他は設計作業を行いました。
さて、今日の写真です。
こちらは、「遊動の家」のダイニングキッチン。家族の食卓という感じではなくホームパーティーを開く雰囲気になっています。
今回の建物は、三越伊勢丹と建築家の谷尻誠氏と吉田愛氏のコラボで、リノベーションという形でこんなデザイン提案はいかがというもの。
住む人のイメージは、定住する人々ではなく、仕事で常に移動している人が対象。ホテル住まいよりもうちょっと贅沢な空間に身を置き、知人を招いてパーティーを開いたりも出来る場所という感じでしょうか。
こちらは、和室ですね。建物の中の土間を通して入っていきます。
和のしつらえも、上質ですね。素材の種類を極力減らしてシンプルに、でも高級感を出しています。
障子もここは全面ガラスになっているんですね。普通は透明にしないから、新鮮さがあります。
こちらは、のれんをくぐって入るのが、粋な雰囲気の浴場。
縁側にお風呂があるみたいないい感じです。
引戸の溝が、板に直接掘ってあって、現実的ではないですが、スッキリして見せらてれおります。
こちらは寝室です。観葉植物でも、外部の樹のように感じられます。
寝室の窓際にカウンターとなっていて、やはり外を眺めるような雰囲気になります。
縁側は、鉄のアングルでシャープに見せています。かっこいいですが危ないから、ここは角に靴を置いてあるんでしょうね。
キッチンの棚はオープン。むしろ見せてカッコいい食器を置いて、生活を楽しむ感じですね。
キッチンはモルタル仕上げで、ステンレスシンクがきれいに埋まっています。実際にやるとひび割れてきたり、モルタルも変色して気遣いなものですが、とにかくカッコいい。
キッチンの壁は左官の味のある仕上げ。これも真似したいですね。
素材と色を極力シンプルに抑えて、置いてあるものは、三越伊勢丹で置いてある高級品というような感じで、つい現実を離れてあこがれを感じる建物でした。
棚田オフィス 紹介
今日は、午前中お客様宅へ換気システムのメンテナンス。午後は溜まっている設計作業を行いました。
さて、今日の写真です。
こちらは、無印良品と建築事務所のアトリエ・ワンさんのコラボ。
無印良品さんは、実際に里山の集落との交流があり、田植え・稲刈りのイベントなども行っているそうですが、この建物は、そんな里山に建てるサテライトオフィスのようです。
「晴耕雨読」というように、晴れた日は農作業を。雨の日はオフィスで仕事というような働き方の提案のようですね。
1階は雨戸を全開放出来るもので、農作業の道具置き場と、その他多目的な利用ができます。
雨戸の納まりは、戸袋が外に飛び出していて、引き出した建具は、コーナーを廻り込んで納まっていきます。
丸い突起が、落ちない工夫ですね。
3パターンあるのですが、これは真ん中に吹抜けがあって、はしごで上がるタイプ。
構造用金物と積層材の工法になっていて、筋違は無しですね。
こちらは階段の付いたパターンです。片足ずつ段違いにして短い距離で上がれるようにしていますね。
階段には蓋があって、閉じて床を広くすることも出来るようです。
2階がオフィスとして利用する場所で、パソコン1台あれば仕事が出来るという考えですね。
見晴らしがいいんです。
つっかえ棒の留め金の工夫が、アイデアの参考になりました。
照明はシンプルにコードを引っ張って、LEDの裸電球です。
外からの階段を付けてみたタイプですね。
こちらは、高床式のタイプです。
足元はこんな感じで。
実際に1棟は、鴨川市の「釜沼」というところの棚田に移築されて、社員さんが利用する予定だそうです。
たぶん、虫ですごいことになると思うのですが、実際出来たのを見てみたいものです。
の家 紹介
今日は朝から設計作業。午後に現場確認の後、お施主様来社打合せでした。
さて、今日の写真は「の家」。
平面図があるとわかりやすいのですが、壁がぐるっと回って「の」の字になっているから付いたタイトルです。
入り口前の天井を撮った写真です。この曲線の壁がぐるっと続いています。
中に入ると、曲面の壁にプロジェクターが大きく写るようになっています。
これが単なるテレビを見るだけでなく、いろんな情報を映像で伝えてくれます。たとえば来客を猫が動き回って知らせてくれるとか・・・。
画像は、この建物が孤島の山の上に建っているイメージでしたが、これは無理がある・・・。
建物中央のコアに、お風呂とトイレがあり、階段が付いています。
上はベッドだけですね。
天井は光を通す膜構造の屋根。
見降ろしの写真です。
こちらは、キッチンですね。
上から見下ろしたスクリーン映像。
今回の建物は、パナソニックと建築家の永山祐子氏のコラボ。
IoT(Internet of Thing)というキーワードで、モノとインターネットの融合をテーマにしているみたいです。
たとえば、今日着る服を、スクリーンの画像でクローゼットの中を実物大で見る感じで選び、それを外部から届けてもらう。その配達の時間帯も現在進行系で映像で見られるといったものだったり・・・。
家の外にモノを置き、家がモノで溢れない形で暮らせるというコンセプトでしょうか。
現実的に難しいですが、発想は面白いと思いますね。
吉野杉の家 紹介3
今日は、午前中花堂現場とリフォーム現場。その後設計作業。午後は薪ストーブの業者さんと打合せをしました。
さて、今日の写真です。
吉野杉の家の1階スペースです。ここは地域の人が集まるコミュニティの場で、ここでお茶を飲みながら団欒する場所。
キッチンもこんな感じで、木で作られています。
こちらはトイレ。杉皮が化粧として張られていますね。
洗面はこんな感じ。
シャワールームは檜のようですね。きれいです。
階段は、上から吊っている構造で軽やかです。
階段と天井の納まりも、きれいに仕上げていますね。
こちらは、入り口を入ってすぐの待合いスペースのよう。
天井板の一部が薄い板で作ってあって、照明が入ってる模様です。夜の明るさはどんなでしょうね。
エアコンの入るルーバーは、斜めの天井についていました。
スイッチプレートも杉板の徹底ぶりです。
縁側のスペースいっぱいに木製サッシの開口部があって、こちら側に川がある想定で設計されているようです。
紹介が後になりましたが、こちらの建物は、airbnbという世界中でユニークな宿泊施設を作っている会社さん。設計は長谷川豪さんという建築家さんでした。
この建物は、展示会が終わった後に、材料の故郷の吉野に解体して移築する計画だそうです。
移築後に、田舎のその川沿いに建つ風景が見たいものです。