美しく良いものを
福井 デザイン住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、朝のうちにお客様対応訪問。その後は、見積依頼のための設計作業を行いました。
こちらは、モデルルームのダイニングテーブルの角を撮ったものです。
天板と脚部の出角がほぼ面一でアールがそろっています。
簡単なようで精度のいる仕事になります。
事務所にあるテーブルは、こういう部分がちょっとずれています。やはり価格相応というか、安いものだったので、そうなのかなと思いますが、気になってしまうものです。
建築を学んで、大学時代のことですが、恩師の先生から、建築をやっている者は、とにかくなんでも傾けたりズレたことをしてはいけないと教えられました。
飾ってある絵でも、傾いていてはいけない。そういうことを気にする人間にならないといけないということです。
なので、何を見るにせよ、きちんと納まっているか、ラインが揃っているか、均等になっているかと、考える癖がついています。
それは、モノが美しく見えるためには、どうすればいいかと、常に考え、訓練していることになります。
ランダムにする場合でも、斜めのデザインであっても、やはり美しくなるにはどうしたらいいかという考えを巡らせてから答えを出す感じです。
住宅に関しても、こういう目でいつも見続けている人間なので、世の中の無秩序でバランスの悪いデザインの家々を見ると、気持ち悪くなってしまう弊害もあります。
気にしないでおかないと、自分が辛くなってしまいますので、あきらめてはいます。
日本も、これからの子供たちには、出来るだけ良いデザインの中で育って、目や感覚を肥やしていってほしいと願うものです。
幸い、若いお施主様たちは、しっかりデザインを考えてくれる方が増えていると思います。
良いことですね。かっこいい家に住んで、子供たちが自分の住んでいる家を、自慢できるくらい好きになってくれることを望んで、頑張って設計をしています。
兎年
福井 デザイン住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、正月2日目でした。
昨日から今日の夕方まで、実家に帰ったり、親戚が遊びに来たりした中、長男家族も一緒だったので、ずっと二人の孫とも一緒に過ごせました。
上の孫の方も、とても懐いてくれるものですから、一緒に居る時はべったりになってしまって、体力的になかなか大変でしたが、帰るとさすがに寂しくもなります。
歳を重ねて、これまでとは違ったお正月の過ごし方をしたなと感慨深く思いました。
FPの家のお仲間の、埼玉の奥山建設さんが、暮れに送ってくださった兎の絵を飾らせていただきました。
私は辰年なので、来年が年男ですが、早生まれなので、同級生たちがほとんど兎年の年男になります。そんな年齢なのだなと思いますね。
でも、今年もまたなにか新しいことにチャレンジしていきたいと思いますし、今までと違ったデザインやアイデアを出していきたいと思います。
今年も楽しみですね。
ご縁があって…。
福井 高性能住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、朝から越前市のお宅の備品取付とお引き渡しがありました。
着工から今日のお引き渡しに至るまで、常に思ったことは、ご縁があったおかげでお仕事をさせていただいているという実感でした。
実は、お施主様のお父様とは、私の設計事務所時代からの知人でした。阪神大震災のボランティアにも一緒に同行したのを覚えています。
工務店の仕事を始めてからもお付き合いのある方でしたから、今回とても感慨深い想いで仕事をさせていただきました。
いくつもの工務店がある中で、当社をお選びいただいたことを、本当に嬉しく感謝しています。
出来上がった建物は、お施主様ご夫婦の想いと、土地の持つ特性を生かした、とても完成度の高い作品が出来上がったと思います。
これからはまた、当社のOB様として、末永くお付き合いいただきたいと思います。
追伸
本日は、お昼からお休みをいただいて、義父の米寿のお祝いをさせていただきました。
息子夫婦が企画してくれて、東京の息子も帰ってきて、家族が揃って楽しくお祝いをさせていただきました。
私が小林家の長男となるべく養子に入ったのも、この義父の人柄を信用しての事でした。
今では我が家も、ひ孫もいる家族となって、ご縁というのは、つくづく奇跡的なものだなと感謝しているところです。
現場廻りと・・・
高性能住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、越前市の現場と荒木新保の現場廻り。その他段取りと発注作業でした。
越前市の現場は、クロス工事完了の確認と、小窓建具の手直しをしてきました。
外回りも確認。明日は日曜ですが、コーキング工事が入る予定です。
荒木新保の現場です。工事着工のご近所挨拶に行ってきました。
地縄も少し手直しして、月曜日の地盤調査に備えました。
さて本日は、これから石川の小松まで泊りで行ってきます。
小松工業高校建築科の友人と、30年ぶりくらいに会うことになっています。
本当に久しぶりで楽しみです。
反面教師もあり…
福井デザイン住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、施工図の作成と発注作業、午後にWeb会議と、資材の搬入作業などでした。
その他に、木部の塗装見本を作って色きめなどもしていたのですが、木の塗装というのは木目が表れるのと、樹種によってそれぞれ違いが出るのでなかなかと難しいものです。
最終的に会わせたいものに対して、近似のもので色を決めて選ぶのですが、その決めた色を、各部の造作材それぞれに塗っていくことで全体にバランスが取れていきます。
それぞれ別々に色を作って塗装すると、やはり違いが出て見えますから、同じベースカラーを塗っていくことで、違和感を無くしています。
家造りでは、樹種の違うものを使わざるを得ないものです。適材適所もありますからね。
なので、特に昔の家なんかは、いろんな樹種がいろんなところに使われておりました。
私の実家も工務店をしていたので、よくわかるのですが、まぁ色違いの凄い事…。
やはり、その違和感をずっと見てきたせいか、自分が作る家は統一感を持たせたいと反面教師になったみたいです。
昔から、なんでもモノを見る目が、これは変だとか、これは良くないとか反抗的だったのも、今の仕事に活きているかなと思います。
世の中の流れに対して右に倣えでは決してなくて、いつも自分が正しいと信じているスタンスを守り続けて、モノ造りに取り組んでおります。
入院で想うこと
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昨晩に手術を終えて、今日は本を読んだり、散歩をしたり、仕事もちょっとだけにしてゆっくり過ごしております。
以前に入院したのは、2005年の春だったと思います。その時は脱腸の手術をするためだったのですが、おそらく前年に設計事務所勤務から工務店に入り、重いものを持つ、力仕事がかなり増えたせいかと思いました。
その頃にちょうど、石川県の実家の父から、工務店を店じまいするので、残っている柱を使って自宅を建てろと言われました。
そこで、その時の入院中に、自宅のプランを作ったのです。
最初は寝ながら、メモ帳にプランを書き上げて、その後、妻にパソコンを持ってきてもらって、実際にCADで設計図を起こした思い出があります。
それが現在住んでいるFPの家の自宅ですね。
建て方も、その年の7月におこないました。病み上がりとかも関係なく、力仕事もして働いてましたね。
住んでいる家が、隣の義父の家だったので、仕事から帰ってからも、夜に頭にライトを付けて、気密テープ張りをして、作り上げていった覚えがあります。
いろんな意味で思い出深い、自宅の家づくりとなりました。
なんといっても、自分の家づくりをやってみたことが、お施主様の立場になって考えるという、良い教訓になったと思います。
人生って、つくづくタイミングだなと思っていて、そのタイミングに乗って素直に進んでいくことが、良い結果を生むんだなと思うものです。
私の場合、父から家を建てろと言われたタイミングを、その通り実行しただけなので、親の言うことは、自然の摂理にかなっていると思ったりするものです。
今回の入院を通しての思い出話になりましたが、今回も、普段仕事の手を止めないでやってきた自分を、見つめ直す良い機会になったと思います。
現在、ゆっくりとおだやかに過ごしている入院生活のイメージを忘れずに、「余白のある」良いものを生み出していけたらなと思っています。
お知らせとお願いです。
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今日は、事務作業と写真の整理。午後に見学会で使用した備品を石川の倉庫に運ぶ作業を行いました。
今回、完成写真もたくさん撮ったので、1枚1枚画像の処理と整理をしているところですが、まだちょっと時間がかかりそうです。
さて、お知らせとお願いなのですが、明日から入院をさせていただくことになりました。
前立せん肥大という症状で、55歳を過ぎる男性の1/5くらいにみられるものだそうで、お薬も飲んでいたのですが、病院の先生からも手術を勧められていたものです。
それでも、なかなか忙しくできなかったのですが、今回工事完了と次の現場の始まる狭間のタイミングで行うことに決めました。
手術してしまえば楽になるとの先生の助言もありましたので、またこの先に体の心配をしながら仕事をするより良いと判断しました。
内視鏡で行うものですので、大きな手術ではないのでご心配なく。
入院も3日くらいかと思ったのですが、一応1週間居てほしいということで、明日16日から23日に退院という予定でおります。
入院しておりましても、パソコンも使えるし、ずっと仕事もしていられると思います。
こうして日記に書くかどうかも迷ったところですが、何事もオープンにしたいもので、ご報告とさせていただきました。
会社の方は、普段通りに営業しておりますし、電話も出れない時もあるかもしれませんが、折り返し電話も致します。
メールとかLINEも大丈夫ですので、まずは、普段通りでお願いします。
日記も普段通りに書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ロフトと小屋裏物置
福井デザイン住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、午前中に現場のゴミ缶が届いたので、蓋を持って行ったのと10時からお客様宅訪問、保冷庫の不具合でエアコン屋さんと症状の確認。
午後は、FPの家主催のZOOMの研修があったので参加。その後は、照明器具変更のまとめを行いました。
さて、今日の写真です。
こちら、丸岡のお宅のロフトですね。わかりにくいですが、奥の壁にエアコンがついています。
こちらから空調した空気を送り出し、左手壁にパイプファンが付いていますが、これによって、2階の個室に空調した空気を取り入れる風道の役割をしています。
収納は、空気の流れを堰き止めないように置いていただく感じですね。
階段で上がれるロフトなので、有効に使えます。右手のくぼみは、収納力を増やす形で作ってみました。
ロフト階段の下の、1階へ降りる階段の途中に引戸が設置されています。
開くと4帖の小屋裏物置があります。ちょうど和室の上部ですね。
ちょっとした工夫で、便利に使えると想定して、ご提案させていただきました。
さて追伸ですが、今朝出かける時に、倉庫で材料を探していたら、後ろから脚立が倒れてきて、頭に当たって怪我をしてしまいました。
簡単に止血してから、現場と打合せがあったので、先にそれを済ませてから、お医者さんに行って処置してもらいました。
倉庫も手狭で、大きい脚立の置き場所が無く立てかけてあったのですが、ちょっと触った後が悪かったですね。私が悪いのですが。
こんな風に、息子がケガしなくて良かったと思って、反省しております。片付けは大事ですね。どうも自分の事は後回しにするので、整理もうまくいっていません。
これも、神様が教えてくれたのだと思いますね。今年は運勢が良い年廻りなので。
今年の目標は、整理整頓にします。時間を惜しまず、取り組みたいと思います。
恩師を思い出して
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今日は、午前中はあれこれ発注や現場段取り、こまぎれ仕事を片付けて、午後からはプラン作成を行いました。やはり、プランを作る際は集中をしたいところです。
さて毎月、福井県建築士会から「フォーラムかわらばん」というのが届くのですが、私が設計士になれた恩師の先生が載っておりました。
ちょっと紙面の切り抜きを載せさせていただきました。
福井でも2番目に古い設計事務所で、伊藤設計事務所という会社の所長さんでした。
この方とは、実は生前に2回しかお会いしておりません。
しかし、強烈に印象に残っていて、今でも私の師匠であると自負しております。
もう、体はお悪かったのですが、1回目にお会いしたのは、就職の面接でお会いした時。
その際に、大学時代に作った作品を持って行って見ていただきました。
所長先生は、青二才の私に、本当に紳士的に接していただき、「あなたのセンスを認めます。」と言ってくださったのを忘れません。
2回目にお会いしたのは、夏休みに研修がてら働きに行った際ですが、大野からわざわざ見に来ていただきまして、ほんの少し会話をしただけなのですが、そのお人柄に心を打たれた覚えがあります。
その後まもなく、所長先生は他界されまして、お葬式にも出させていただきました。
いただいた言葉にもう一つありまして、「あなたを10年で一人前にしてあげます。」という一言。
嬉しいのが半分と、責任感を感じたのが半分です。あぁ10年で独り立ちしないといけないんだなという覚悟を教えられたんですね。
設計事務所時代は、辛いことのほうが多かったかもしれませんが、下積みってそういうものだと思います。それだから今がある。
本当に、就職というターニングポイントで、素晴らしい方に出会ったことが、心底から感謝すべきことだったと思い返すところです。
Aiから想うこと
福井デザイン住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、ほぼ1日見積作業となりました。
積算とか見積とかって、本当は苦手で、図面を書いたら見積もりが自動的に出来てくれたら助かるのになと昔から思っています。
そんなことをAiがやってくれるようにならないかなと本気で思うところですけれど…。
ただ、図面やデザインまでAiがやるような話は、絶対嫌だなと思うところではありますが。
設計は、昔と違ってCADで書くのが当たり前の時代ですが、それでも、定規と鉛筆をパソコンにやらせているだけで、基本的には設計者が頭で描いたものを図面に落としていくものです。
そこには、クライアントからの要望と、それをより良くするための工夫と努力があって、もっと言えば魂を込めて作り上げるものです。
Aiには魂は無いですからね。
魂なんて言葉を使うのはおこがましいかもしれませんが、言い換えれば、他者への犠牲的精神かなと考えます。
犠牲的精神は、人間にしかないんじゃないかなと思っていて、(一部動物にもありそうですが…)これがAiとか機械には無理なんじゃないかと思うところです。
Aiが悪いということでなく、それに心酔してしまう人間にはなりたくないということが言いたかったところかな。
仕事は、報酬をもらっているので犠牲ではないと考える向きもあると思いますが、私は下請けさんにも、お金を支払いますが、それ以上の感謝を込めていつもお願いしています。
誰でもできることではないですからね。
私も、報酬分より犠牲分が上回るような仕事をしてこそ、胸を張って生きていけると想うものです。
どんな仕事に対しても、そうでありたいと思います。