意味ある設計
福井 高気密高断熱 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、朝一基礎屋さんと打合せ。その後、設計作業。途中リフォーム現場確認でした。
さて、今日の写真です。
正面から撮った写真ですが、工夫した点はやはり左側壁面に囲われた袖壁です。
もし、これが無いと、右側のポーチの正面の壁と同じ壁面になるので、切れの悪いのっぺりとした外観になります。
袖壁をつけることによって、左側の外壁が前に出ている印象になっていると思います。
袖壁で囲った部分を、横段葺きにすることで、印象を変えアクセントにもしています。
袖壁を付ける意味は、もう一つあって、ポーチに出っ張る屋根の出を、袖壁内に納めることで、屋根の出がデザインの邪魔にならないようにもしています。納まりもスッキリしていますね。
2階に窓のような大きな開口がある部分が、バルコニーの開口となっています。
こちらはやはり、雨も吹き込むので、防水した床の排水も必要となってきます。
これを、下屋の屋根の上に配管が出るように設計し、板金屋さんは、これを垂れ流しでなく、雨どいまで落とし込むよう樋の施工をして仕上げてくれています。
こちら、下手に設計すれば、きれいな段葺きの外壁正面に、ドレン排水を設けることになったでしょう。
世の中、そういう残念な納まりをした家はたくさんありますから、ただ間取りが出来れば終わりでなく、いろんな面で間取りがどういう影響を及ぼすかを検討する必要がありますね。
設計者も、現場にすべてを任すのではなく、設計時点で意味ある設計を心がけるべきだと思うものです。
現場で考える納まり
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今日は、現場確認とあれこれ事務作業を行いました。
さて、こちらの写真ご覧いただきますと、パッと見窓が二つ並んでいるように見えますね。
よく見ると洗面ボウルも映っているので、鏡だとわかりますが。
こちら、昨日施工した2階洗面カウンターの大型ミラーの効果ですね。
当初は、窓の高さより低いものを想定していたのですが、現場を見て、これは窓の開口高さに揃えるべきだなと思いました。
設計時点で想定していなかったことも、常に現場を見ながら進める中で、やはりこうしたほうが良いという点は生まれてくるものです。
もちろんサイズアップすれば、費用もアップしてしまうのですが、こういったことは当社で負担しています。
より良いものを、お客様に提供したいですからね。
見切りの納まり
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今日は、朝と午後に現場確認と、15時にお客様宅訪問作業。その他は事務作業でした。
荒木新保の現場は、クロス工事が完了しました。
多い時は6人くらい来てくれて、6日で仕上げてくれましたから、予定が前倒し出来て助かります。
ただ、住設機器が1月前くらいから発注は掛けていたのですが、結局予定に合わせて動いていたみたいで、前倒しできないものもありました。
次回から、前倒ししても入るように早く入荷するよう伝えておかないといけないと思いました。
こちらは、キッチンから見上げて撮った写真です。
見ていただきたいのは、壁紙の色の切り替え部です。
1階全体と階段ホールから2階全体とは、クロスの色柄が変わるため、見切りが必要となります。
枠を入れて見切るのは、野暮ったいと考えて、大工さんといろいろ試行錯誤して決めたのが、こちらのスリットを入れて見切る方法です。
白い壁紙とグレーの壁紙が切り替わっていますね。
おそらく、何も気にせずに見ていれば、なにも感じないかと思うのですが、施工図を描いたり、とても手間と知恵を絞って作っています。
これも自己満足なのかもしれないですが、お客様により良いものを提供したいという自我の表れですね。
見えない工夫
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今日は、細かい見積作業と発注作業。施工図の作成と、外構リフォームの現場打合せと現場確認をしてきました。
荒木新保の現場では、正面ファサードの一部に、屋根に張る段葺きをアクセントに使用しています。
こういう下見板風な板金で折った外壁は、ゆがみが見えやすいのですが、板の厚みを増しまして、板金屋さんも丁寧に張ってくれているので、ゆがみが見えないですね。
壁の取り合いも、切りっぱなしではなく、水返しになるように折ってくれています。
こちら、上の列の水が垂れてきても、必ず下の板の水返しで受けられるように工夫しています。
こちらは、スターターと言って、板の張り始めに仕込んでおくものの切れ端です。
これを打って最初の板を引っ掛けないと、一番下の板はフラフラしてしまいますので取り付けるものですが、加工が素晴らしくて写真に撮っておきました。
まっすぐな板状のものだったりすると、一番下だけ仕上がりの板の角度が違ってしまうのです。
見えないところで、お客様も気が付かない所なので、私が褒めてあげたいと思っています。
全体を統括してまとめる
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今日は、午前中に打合せ事項のまとめと現場確認。午後はお客様来社打合せでした。
コーディネーターさんにも来てもらって、コーディネートを含めた建築的な納まりや決め事を中心に打合せをしました。
色もデザインも、納まりからすべて関連性をもった部分に影響していきますので、全体を統括して考えられないといけません。
ひとつのまとまった作品を作り上げるのも大変ですね。
年間施工件数が、何十棟と建てている会社は、どんな仕事の仕方をしているのでしょうね。おそらくいろんな事を省かないと出来ないと思うのです。
どんなに忙しくて、効率が悪くても、納得のいく作品を完成させるためには、労力を惜しまないのが、当社の特徴ですし、どこにも真似のできないスタイルだと思っています。
施工図を描くこと
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今日はまだお休み中ですが、施工図の作成を行っていました。
図面が一通り出来ていても、各納まりを決めることと、それを元にした材料の発注が出来ないと、現場を動かすことが出来ません。
事前にやっておかないといけないことが、たくさんあるものです。
もちろん仕様を標準化して、細かく指示しなくても出来る決め事もあるのですが、当たり前のようでも、毎回書いて確認する部分もあります。
図を描くことによって、いろいろ発見があったり、新しい納まりも生まれたり、そして美しい納まりも完成します。
実際目立たない作業でも、施工図を描くことによってできることが多くあるのです。
手間と時間のかかることですが、この蓄積が必ず良い結果を生むと考えています。
吹き抜けのペンダント照明
福井 工務店 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、経理の仕事と施工図の作成。午後からリフォーム現場で作業と荒木新保現場で現場指示。その他事務作業でした。
さて、今日の完成写真です。
今日も夜のLDKの写真です。
ダイニングテーブルが、吹き抜けにまでかかってくる場合、照明をどう処理するか考える必要があります。
スポットライトにすれば問題はないのですが。
こちらのお宅では、ペンダントにしたいというご要望があったので、スチールで持ち出しのアームを作ることにしました。
これもどういうサイズにするか十分検討が必要です。
キッチンの位置とサイズ。ダイニングテーブルのサイズと、すべて決まってから作らせていただきました。
やはりダイニングのペンダントは中央に来ないと気持ち悪いですからね。
ぶら下がっている照明器具は、傘の部分に埃が溜まるから嫌いという方もいらっしゃいますが、やはりペンダントで光の位置を落として、テーブルの上をしっかり照らしてあげることで、食べ物の見え方が全然違ってきます。
光をモノにしっかり当ててあげることが大事ですね。
ウォークインクローゼット/配管の仕込み
福井 FPの家 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、喉が痛くて早めに直そうとお休みをいただきました。念のため病院で抗原検査をしてもらって陰性でしたので良かったです。
風邪をひくのも、気がかりな工事の目途が立ってきて、ちょっと気が抜けたせいかなと思います。年末まであと少しなので、溜まっている仕事も進めないといけませんし気を引き締めたいと思います。
さて、今日の完成写真です。
こちらは、ウォークインクローゼットです。壁紙の色が素敵に仕上がりました。
奥のドアが、寝室につながります。
もうひとつドアがありますが、こちらは2階ホールから直接出入りすることもできます。
よく見ていただくと分かりますが、右奥の方床に配管を留めたキャップが見えます。こちら、将来2階トイレを設置することが出来るように、配管をしてあります。
必要な時になったら、壁で仕切って便器を設置すればいいようにしました。
なので、ドアも最初から表示錠付きにしてあります。
こういうトイレの将来リフォームの仕込みは初めてのケースですが、間取り的にもうまく配置出来て良かったです。
窓を開けると窓
福井 高性能住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、午前中にエアコン交換リフォーム工事のお宅現場指示2件と荒木新保現場で大工さん打合せ。午後は、お客様来社コーディネート打合せ。その後またリフォームの現場確認廻りでした。
さて、今日の完成写真です。
こちら、吹き抜けが一番きれいに見えるカットですね。
この写真が撮れるのは、こちらから。
子供部屋に設置した小窓ですね。
元々、東正面にある吹き抜け窓がまっすぐに見通せるといいなと思い、お施主様にご相談して、工事中に設計変更して付けさせていただいた窓です。
子供部屋にこんな感じで付いています。
窓を開けると、また窓があるというイメージですね。
こんな遊び心があると、家も楽しくなると思います。
スチール階段のコストダウン
福井 工務店 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。
今日は、午前中は見積作業。午後は、リフォーム現場で荷受けと雑作業。その他現場確認でした。
さて、今日の写真です。
こちら、スチール階段ですが、コストを抑えた造りになっています。
普通だと、スチールの親板が両側に付いて踏み板を受ける形になるのですが、こちらは壁側の親板を省いております。
その分、大工さんが親板に合わせて、壁に穴を開けて、板を差し込んで壁の中で補強する工事を行っています。大工さんにしたらすごい手間なんだけれども、一切文句を言わずにやってくれるのが当社の大工さんの良いところです。
こちら大工さんの手間だけでなく、クロス屋さんも、1段1段切り抜かないといけませんので大変です。こちらも文句ひとつ言わずに、やってくれる職人さんなので、ありがたいと思っています。
それと、廻り階段の付く柱も、通常ならスチールで作るのですが、こちらは木の柱で作っております。色はスチールと同色で塗って、目立たなくしていますね。
なんでも価格高騰している世の中なので、設計も出来るだけお金のかからないように工夫してご提案させていただいております。
いろいろ設計変更しても、施工図を書いても、設計料は据え置きと言いますか、元々いただいておりませんので、ご心配なく。